免疫について4
免疫について4
3.リンパ
1でも2でも防げない場合、あるいは引き起こされた反応によっておこる好ましくないエラーは、体のかなり深いところでの攻防によって処理されます。
場合によっては血液中で繁殖するやっかいなものもありますが、これらは体内で食い止められ、リンパ細網内皮系と言うところで処理されます。
ここではT細胞(細胞として侵入物を排除する)とB細胞(免疫グロブリン分泌など)がその任務を遂行します。
因みにHIV(エイズウィルス)は兵隊であるT細胞を攻撃して防御力を低下させ、様々な問題を引き起こします。
また、このシステムは未知の物質(最近になってやっと合成できるようになった、自然界には存在しない化学物質など)にも対応しうることがわかっています。
この長年謎だった反応のメカニズムを解明したことにより、利根川進教授は1987年にノーベル賞を受賞しています。
リンパシステムは自律神経系のみならず内分泌系とも深く関係しており、単純な方法では短期間での回復は難しいかも知れません。
深刻な感染症の場合、やはり医師に指示による薬物療法を優先させるべきでしょう。
慢性的な問題に関してはケースバイケースの対応が求められます。
自己免疫疾患について
アレルギーも広い意味では自己免疫疾患と言えなくもありません。
体を守るはずの免疫システムが、過剰に働いた結果であると考えられています。
ともかく勝手に自分の体にダメージを加え続けるので非常にやっかいなものであると言えます。