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粉食

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粉食

今朝方このような記事を見つけました。
糖尿病:有病者と予備群、県成人男性の4割超/全国平均上回る/原因や背景分析へ/香川

香川といえば今や日本一の「うどん」の県。
そのうどんの国にいったい何が起こっているのでしょうか。

ただストレートに考えると「うどんの消費量と何か関係があるのかな・・・」と思ってしまうのはごく自然なことだろうと思います。
ここでは「多分そうだろうね」という思い込みに近い前提が有力であると考え、うどんなどの「粉食」について解説してみます。

粉食というのは穀類などを粉砕し、いったん粉にしたものをそのまま、あるいは練ったり焼き固めて食べるものを指します。
うどんもそうですが、麺類全般はこれにあたりますし、クッキーやおせんべいなども「BakedPowder」と呼ばれる粉食に当たります。
ケーキももちろん、そのほかいろいろなものが私たちに日常に関わっています。

一方糖尿病というのは糖代謝の異常が引き起こす疾患で、主に血管系や神経系に重大な問題を残す、ありふれたしかし侮れない病気であると言えます。

糖代謝問題が起きる原因は様々ですが、現代日本において最もよく見られるのは「食べ過ぎ」であり、その中でも主に炭水化物と呼ばれる糖質満載の食材を摂りすぎることによりおきるケースが多い「Ⅱ型」と呼ばれるタイプは、いわゆる生活習慣病としてポピュラーなものとなっています。
脂肪、タンパク質よりも糖に変わりやすいのがこの炭水化物ですが、それ故にすぐに血中にあふれ出します。
それを細胞内に取り込ませるのがインスリンというホルモンですが、あまりのハードワーク(ひまなし糖があふれて膵臓が休む間がない)でインスリンがでづらくなるか、他の理由によってインスリンが機能しづらい状態になった結果、糖代謝に異常を来すわけです。

ただその指標のひとつと考えられているglycemic index(GI値)と呼ばれる糖変換のしやすさを表す値をみると、確かにうどんは高めではあるのですが、食パンだって精白米だって負けてはいません。
どうもこれだけではスッキリとした説明はできそうにありません。

マクロビオティックにおいては「粉食」と呼ばれる類いのものは全粒状態よりも陰性度が強いとされ、脂肪がつきやすい体を作る傾向があると考えられています。
脂肪に変換しやすいのは事実のようですが、太りやすい体を作る、とはどのようなことを指すのでしょうか。

私達の体の中で起きている生化学的変化は、細かい変動に即座に対応するものもたくさんありますが、大きな流れとして変動の方向性が定まると、そのサイクルを変更しづらくなるという特性も持ち合わせています。
カロリーはミトコンドリアと呼ばれる細胞内の小器官上でピルビン酸>>アセチルCoA>>クエン酸回路>>電子伝達系の流れの中でエネルギー(アデノシン三リン酸)を作り出します。

しかし余剰分はこのサイクルを飛び出し脂肪に変換される アセチルCoA>>マロニルCoAと言うサイクルに移行します。
そしてこの反応方向は余剰分が入れば入るほど強化され、そう簡単に後戻りできなくなる傾向にあります。
またその影響で内分泌系あるいは循環器系といった脂質代謝に影響を受けやすい系統は、脂肪の燃焼に対して積極的に協力しなくなることもあります。

つまり(例えば私のように)いったん太り出すとなかなかやせられないというのはある程度真実だったりします。

粉食は吸収時のロスが少なく、糖の取り込み効率が良いことから、良い面もあるのに食養生の人間からはあまり歓迎されていないのは、そんな理由もあるのです。

さらにクッキーなどの「焼き固めた粉類(BakedPowder)」は、その性質が利用しづらい形で私達の体に残留する傾向があります。
つまりエネルギーに(比較的)なりづらいのに、局所的に固まりやすい傾向を組織にもたらす、のがその問題点であるとある研究家が行っていました。
特に生殖に関係ある臓器あるいは内分泌系に徐々に、そしてわかりづらい形で硬化をもたらすとのことでした。

その影響がはっきりとわかるほど食べ続けたことがないので断言はできませんが、私の筋力検査でもそれと似たような結果が出ていることをここに付記しておきます。

どうしても食べたくて仕方が無い、そしてそのときの様々な環境がそれを可能にするのであれば、皆さんが食べることに反対するものではありません。
ただ思ったよりも負担があることを忘れず、単純なカロリー計算だけに基づくような食べ方だけはおやめになることをおすすめする次第です。

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