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糖尿病

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糖尿病について

ありふれた、しかしやっかいな病気であると言えます。

インスリンの項でも書きましたが、血糖のコントロールが十分に行われず、それが血中に使われないまま存在している状態を持つ病気で、実態は糖の代謝異常を起こす複合症候群と定義できます。

大まかに二パターンあって、Ⅰ型と呼ばれる元々インスリンを分泌する能力が損なわれているものと、Ⅱ型という、インスリンは分泌されていても量的に十分ではないか利用できないものに分かれます。

Ⅰ型は遺伝的にランゲルハンス島β細胞の先天的問題または自己免疫疾患による後天的問題を抱えています。
Ⅱ型は生活習慣病と言われるような問題で、インスリン抵抗性やそのほかの日常の生活に原因があるものと考えられています。
また強度の心理的プレッシャーは、大量の糖を血中に放出させる傾向があり、これが続くと元に戻らなくなることもあります。

遺伝的素因も大きく関与していると考えられ、親族にそのような人がいるかどうか調べてみる必要があるかも知れません。

確定診断として血糖値と最近ではHbA1cの値を重要視しているようです。

では血中に糖が遊離していることの何が問題なのでしょうか。

一つは単純にエネルギー供給が不足することです。
糖というエネルギー源が無くなるとまず脂肪を燃焼させます。
糖尿病が進むとやせるというのはこのことが原因のひとつになっています。
それでも足りなくなると構造上とても大事なタンパク質までエネルギーに変えようとしますが、このとき硫黄やら窒素やらが分離されます。
これがまた腎臓や肝臓に負担をかける考えられています。

二つ目は血中にふらふらしている糖は、以前書いた活性酸素を処理するSODという酵素と結びつきやすいことです。
特に構造が少しいびつなタイプの糖がこれを起こします。
SODは活性酸素を過酸化水素に変え、別の酵素がこれを処理します。
つまりSODが糖とくっつくと活性酸素が暴れやすくなる=組織の酸化が進みやすい、という図式になります。

また体の中で脂質は特にこの害を受けやすく、脂質の割合が大きい神経系のダメージはこれまた大きいものになります。
目の症状や手足のしびれはこれが関係しているとする説もあります。

Ⅰ型は基本的にインスリンの外部摂取(注射)を続ける必要があり、根治の方法は見つかっていません(注1)。
Ⅱ型についても容易ではないのですが、運動や節食と言った生活習慣の見直しでコントロール可能なケースが多いようです。

最近ではメタボリックシンドロームとの関係も言われており、また他の研究も適度な運動を「非常に重要」と指摘しています。
十分に体を動かし、きちんとしたリズムある生活を送る。

糖尿病のためのノウハウは、そのまま健康を維持するノウハウにもなっています。

注1:9/23の外部記事リンク>永久保存分にもあるとおり「カテプシンL」という酵素の働きをコントロールすることによって、改善が見込まれる可能性があるようです。
まだ研究段階のようですが、実用化できればすばらしい福音をもたらしてくれそうです。

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