越田治良院へようこそ あなたのココロとカラダをリセット

アレルギー 2

FrontPage
戻る

アレルギーについて 2

通常アレルギーというと原因物質(アレルゲン)が侵入してくると免疫グロブリンが大量に働き始めて、その結果として肥満細胞からでるヒスタミンを始めとした刺激物質によってかゆみ等が起きるものを指します。
要は免疫システムの一部が過剰反応あるいは制御不安定になって起きる問題と考えることができます。

一方私達パラメディカルがアレルギーに関して言及するとき、その範囲、意味合いは少し違ったものになります。
化学物質過敏症、電磁波過敏症、その他通常の検査では異常を検出できない、しかし明らかに変調をきたす反応に悩まされる人たちが最近とみに増えてきたように感じています。
このような生化学的な裏付けがなく、でもどうにも原因と思われる物質やイベントによって体調が振り回されるケースもアレルギーであると考えています。

一般的にこれらの、いわゆる訳のわからない不安定さを引き起こしやすい人たちにはある共通の傾向がみられます。
あくまで”一般的な傾向”ですが、一度不安定さが表出し始めるとありとあらゆるものに反応してしまうことです。
そしてそれはすべての物質、イベントに一度に反応するケースもありますが、コレだと床から出てくることも大変になります。
たいていは長期あるいは短期間で反応する対象が変わってしまうのもその特徴の一つです。

そして血中のアレルギー反応物質が検出されないので、かゆみ等を伴うことが少なく、どちらかと言うと悪心、眩暈、血圧の変動などによる不調感を主症状とすることが多いようです。

以下に書くのは勿論私の拙い推理であり、生化学的な実験を行ったものではないことを前提にお読みいただきたいと思います。

これらの発症時の経過を見るに、私にはこれらが内分泌系及び自律神経系の問題のように思えてなりません。
つまり体の制御システムの不安定さがその背景にあるような気がするのです。
その原因としてトラウマや食べ物の問題があるのでしょうが、現状起こっている結果だけを見ると体内でアウト・オブ・コントロールとも言える状態がある。
そう考えるのは無理があるでしょうか?

実際問題としてこれらの伝達物質スパーク、そしてその結果起きるサージ(揺動)は、血糖値や脂質代謝における、よくある問題の1つとして観察されます。
血糖などが一時的とは言え高値になると、その影響が血管系に及びます。
少ない回数が短時間に起きるのならどうということはないでしょうが、食事のたびに160オーバーに跳ね上がるようだと問題がないとは言えなくなります。
これに尿酸やコレステロールまでが高いままだと動脈硬化という現象が始まります。
心臓や腎臓、脳血管がそのありがたくない影響をまっさきに受けますが、これらの問題に関しては医学的な認知が十分にあるので、対処法もある程度確立されています。

では(おそらくはそうであろうと思うだけですが)内分泌系のスパーク、サージはどうでしょうか。
内分泌系の場合は短時間で反応し、しかも分解もすぐに行われることも多いので問題視されない向きもありますが、瞬間的に高値になるペプチドのもたらす影響は、そう侮れるものではないように思えます。
何しろ時間はかかっても標的組織に対する支配力は相当高いのですから。
当該臓器が起こす反応は小さくなく、そのリアクションがもたらす影響から脱するまでにはそれなりの時間と代謝が必要になるであろうことは想像に難くありません。

当然制御ループの一角を占める自律神経系もその影響を受けるでしょう。
正確にはすべての臓器、組織、そしてシステムが不必要であろうはずの分泌に対して抵抗を示すはずです。

多少のスパーク、サージであればどうということはないでしょう。
程度問題ですが瞬間的に内分泌系が興奮することはいつも起こっているわけですし、それを収めるメカニズムも備わっています。
しかし標的性の高い分泌物がちょっとした事で溢れ出し、それを収めるためにまた別の分泌物が大量に出てくる、或いは他のシステムが大きく反応を始める。

オンデマンドで適切な量がでてこない場合、その影響力を無視出来るでしょうか?
血管の収縮や弛緩を司るものが常時不適切な分泌と、好ましくないタイミングでストップをかけらるような状態にあるとき、私達の身体の不調感を想像しやすくなります。
顔がほてり、下肢上肢と言った末端は冷え、内臓に必要な量の血液が行き渡らない結果になることは明らかです。
それを収めるために起きるリアクションもまたこの「タイミングの悪さ」に拍車をかけるでしょう。

私達がアレルギーと呼ぶ問題のほとんどは上記のような症状でクライントを悩ませますが、それが比較的治良と相性が良い理由は今のところ(勝手な推測を除けば)不明であると言えます。
しかしすべてのケースで治良が有効性を発揮するなどとは申しませんが、こうした問題の多くは治良に反応する可能性が高いのも事実です。

治良を無闇やたらと薦めるつもりはありませんが、訳のわからない不調感疲労感を伴い、しかし医学的な原因がはっきりしない場合、一度治良をしてみるのは良いことだと考えます。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL.

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional