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放射能と放射線

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放射能と放射線

やはり大きな問題、特に今まで安全と信じていた施設やシステムがいとも簡単に崩壊するのをみて、皆さんとても不安を感じてらっしゃるようです。
もちろん私も「全然心配していない」というわけではなく、少なからずストレスを感じているのは間違いありません。

その不安は街や建物がいとも簡単に壊れてしまう、言い換えると日常があっさりと奪われてしまうという恐怖からくるものがあります。
しかし今回その恐怖のまとの一つに原子力発電所の問題が挙げられるでしょう。
原子炉内では常時核分裂反応が起きて、そのとき出る膨大なエネルギーで起電させています。

物質が原子核と電子からなる原子というものでできているのはご存じの通りです。
この原子核は陽子と中性子から構成されています。
これらは通常簡単にばらけるものではなく、安定的に結びついています。
しかし自然界にも人工物の中にも、あまり安定していない物質があります。
これが崩壊するとき強いエネルギーを放出します。
電離作用(物質の電子ははじき飛ばす作用)を持ったこれらの強いエネルギーを放射線と呼びます。
そして放射線を出す力のことを放射能と呼びます。
厳密には紫外線も電子をはじくことがありますが、放射線には含まないようです。

電離作用は人体においても電子のはじき飛ばし、つまり酸化作用を持つわけですが、これがDNAにおいて頻繁に起きると生化学作用の中心であるタンパク質の合成を阻害する、と言うことになります。

現在東京の一部で水道水の問題が取りざたされていますが、1年間のみ続けた場合、幼児の安全基準値の2倍に達する放射性ヨウ素が入り込むことになる、ということらしいです。
が、どうやら臨床上影響の出る5%程度(かなり厳しい安全基準と言うことですね)をその基準としているらしく、よほどのことがない限り問題がないというわけです。

もちろん油断して「大丈夫」とがぶ飲みしたりするのは論外ですが、パニックになって海藻類をめったやたらと食べたり、水道水を一切使わないというのも愚の骨頂と言えるかもしれません。
こういう状況ではあらゆる情報が流されますが、一つ一つ落ち着いて吟味する必要もあることを忘れるべきではありません。

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