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ヨウ素

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ヨウ素

近頃何かと耳にすることが多い言葉で治良中の質問も多いのですが、これについて少し解説を。

海藻類に多いこのミネラルは、元々海水中にたくさん存在しています。
それを海藻類が吸収し濃縮しているので「海藻はヨード(ヨウ素)の宝庫」と言われるのです。
体内においては主に甲状腺ホルモンの原料となります。
ちなみに甲状腺とはのどのあたりにある内分泌器官で、甲状腺ホルモン他にカルシトニンというカルシウム代謝に関わるホルモンを出しています。
甲状腺ホルモンは主に基礎代謝と言って、体全体でのエネルギー消費に関わる反応を調整しています。
多すぎるとバセドウ氏病という病気になり、どんどんやせて目が飛び出すなどの消耗状態になり、少ないと基礎代謝が落ちて疲れやすくなったりむくんだりする状態になります。
制御は脳下垂体から出る甲状腺刺激ホルモンで、甲状腺ホルモンの減少がトリガーになると考えられています。

日本の場合、四方が海で海産物を口にする機会も多く、なおかつ海から運ばれてきた土が多いのでヨウ素不足はそう多いものではないようです。

さてこのヨウ素をたくさんとると放射線障害にかからない、という説ですがこれは以下のような理由があります。
ヨウ素は甲状腺にたくさんの受容器があります。
ということは甲状腺にトラップされやすいと言うことですが、放射性ヨウ素も質量は格段に重くても同じような性質があります。
放射性ヨウ素のほとんどは、原子炉内の核分裂時に生成されますが、これが漏れ出て人体に吸収された場合、やはり甲状腺に向かう確率が高いわけです。
放射線を出しているわけですから、近くにある生体組織は当然障害を受ける可能性が跳ね上がります。

この「生体にとってありがたくないヨウ素」が入り込む前に親和性のあるヨウ素で満たしてしまえば、余計なものが入り込む隙間がなくなるというわけです。
当然のことですが、加害性のある放射線をもつものは放射線ヨウ素だけではないので、あくまで放射線ヨウ素に対する防御法としてのヨウ素摂取が有効、ということになります。
ただし、ヨードが含まれるうがい薬の摂取は論外で、本来の目的以外で使うことは放射線暴露以前に非常に危険ですらあります。

しかしこれも注意が必要で、元々甲状腺に問題を抱えているタイプの人は、過剰なヨウ素摂取が甲状腺に負荷をかけて機能低下を起こすケースもあります。
意外と過剰反応をする人が多いので、昆布やのりを大量に食べる前に、是非きちんと検査をされることをおすすめいたします。

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