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右脳左脳

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右脳左脳

この違いあるいは働きについてはずいぶんと誤解があるようで、私も時に説明に苦慮します。
おおざっぱに書くと右脳では空間把握などを、左脳では言語に関する処理を行っています。
すでにこの時点で突っ込まれどころ満載なのですが、全部が間違っているというわけでもありません。

これがどういった解釈からなのか、「右脳は直観を、左脳はデジタルデータを処理する」というふうに認識されるようになっていきました。
当たり前なのですが、どのようなデータ処理も左右両方を使って行われます。
ただその処理の仕方によってはどちらかの特定の部分が多めに仕事をする、と言うだけの話であれば納得がいきます。

右脳と左脳をつなぐ部分を脳梁といいます。
神経繊維の束ですが、この部分でデータ処理をしたりもします。
ここを通して左右の脳は常に情報交換を行っていると考えられ、片方が完全優位で物事を進めるというのは、ある種の都市伝説と言っても過言ではありません。

脳の使い方に影響するのはどちらかというと初期の内分泌系の働きの方が大きく、男女の差が大きく影響しうる、と考えられています。
ただしこれも程度問題で、感情面の処理の仕方、つまり内臓を含む諸器官の影響が大きい部分を除けば必ずしも正しい物言いとは言いがたいようです。

生存という大前提を考えるとき、あまりに特化した臓器やシステムというのは換えが効かない分、リスクも高くなるので好ましいとは言えません。
脳や心臓はその代表的な臓器ですが、特化している故に高度な処理も行えるし、進化の幅も拡がります。
つまりその臓器に任せることによって他の臓器が楽に仕事を行えるようになるのです。
痛し痒しですが、そうなっている以上それでやっていくしかないわけですが。

話を元に戻します。
脳の働きについてはまだ未知の部分も多く、明確に色分けをするのが難しくなっています。
手足の感覚処理エリア、運動処理エリアなどの地図は(皆さんもご覧になったことがあると思いますが)できています。
しかし全体としてどのようなリアクションを起こし、どのような結果を生むのかについては十分にわかっていないことの方が多いというのが現状です。

都市伝説に惑わされすぎて「私は左脳人間なのだ」などと言う変な落ち込みをする前に、ゆっくりしておいしいご飯を食べてください。
その方が脳をよりよく使うために必要なことです。

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