膵臓
膵臓について
糖尿病に関する説明を載せたところ、膵臓についての質問が寄せられるようになりましたので簡単な説明を。
膵臓
膵臓は胃の横、体の左側寄り背面にあって、大きく二つの働きがあると考えられています。
1.十二指腸にいろいろな消化酵素を含んだ膵液を分泌する
胆嚢から出る胆汁と協力して脂肪分を消化したりするだけでなく、消化のほとんどと関係していて、結構強力な分解酵素をたくさん含んでいます。
膵臓の中では不活性な液体で、十二指腸で胃液と混じると初めて消化能力を発揮し始めます。
たまに膵管が何かの原因で詰まったりすると、膵液が膵臓の中で活性化して起きる急性膵炎を発症します。
これは痛いし、何より数時間で膵臓が完全にだめになってしまうので、とても危険な病気であります。
2.血糖値のコントロール
血糖値という、血液中の糖分を上げたり下げたりする働きをするホルモンを分泌します。
血糖上昇の方はグルカゴンの他にも同じ働きを持つものもあるのですが、下降させる内分泌系はインスリンだけです。
これは飢餓状態の方を緊急かつ重大と捉える生物ならではの進化の結果のようです。