局所ホルモンについて
局所ホルモンについて
恒常性homeostasisというのは、個体維持のため、体の内部環境をある範囲にコントロールしている機能、あるいはそのシステムを指します。
恒常性を担っているのはひとつの組織、システムではありません。
ほぼ全身が関係していると言っても過言ではありませんが、代表的な系というのはあります。
神経系では自律神経系。
ともかく素早い反応が特徴で、中枢神経系にも直接リンクしています。
これに比べると反応はややスローですが、ピンポイントの反応を起こさせる確率が高いのが内分泌系です。
またこの二つの系ほど強い制御はしませんが、微小な修正を細かく行っている系統もあります。
その中の一つに脂肪酸による反応系統があります。
この脂肪酸の一群をプロスタグランディンと言います。
これは局所ホルモンとも呼ばれ、細胞膜のリン脂質中、不飽和脂肪酸を材料に作られます。
マーガリンなどを常食にしている場合、活性のないトランス型でも細胞膜の材料になり得るため、プロスタグランディンを作れない事態になることも考えられます。
ほどほどに楽しみましょう。