越田治良院へようこそ あなたのココロとカラダをリセット

動脈硬化について2

FrontPage
戻る

動脈硬化について2

利尿剤は腎臓の尿細管というところでNaイオンや水が再吸収されるのをブロックします。
Naイオンは水分の保持に関係しており、血流が増えて血管を圧迫するのを防ぎます。

はっきりわからないけど効く、というのがβ遮断剤。
自律神経系が筋肉の緊張にも関係しているのですが、この中のβ受容体というところに入り込む薬剤です。
ストレスが長期間かかるような人に対して有効であるとの話も聞きます。

これらがよく使われる降圧剤ですが、逆に言えばこれらによって遮断されている要素が血圧を押し上げる、つまり血管の硬化に関係しているというわけです。

そのほかでは肥満によるインスリン抵抗性や、Caイオンに対するMgイオンの低比率。
あるいはタンパク合成能の低下が招く血管外壁の硬化や、心疾患による血液拍出量の不均衡などが原因となる場合もあります。

いずれにしても血管が硬くなることによって血圧が安定せず、またそれによってさらに硬化のプロセスが進むというのが問題のようです。

そこで分子栄養学は次のような提言をしています。

・多価不飽和脂肪酸をとる
昔は「リノール酸を取りましょう」と言われましたが、最近の研究ではn-6系と呼ばれるリノール酸などを減らしn-3系と呼ばれるアルファーリノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などを摂取することが薦められています。
nー6系はアラキドン酸からプロスタグランジンと呼ばれる局所ホルモンとも言うべき物質に変化し、炎症を起こしやすい状態を作ると考えられています。
これが動脈硬化を促進すると言われていて、疫学的統計もそのことを裏付けています。

・ホモシステインに注意
ホモシステインは必須アミノ酸であるメチオニンの中間代謝物で、循環器系疾患とその生成量の関係が指摘されています。
また加齢とともに増加する傾向があり、血管老化の重要な因子と目されています。
中間代謝物だから不安定なのであって、最終代謝まで行けば問題がぐっと少なくなります。
そこでビタミンB群、特に葉酸の摂取が重要であると考えられています。

今と昔、あるいはWHOが提唱していることと日本国内におけるコンセンサスに違いがあるようですが、あまり神経質になりすぎるのも問題とのこと。
どんな状態でも一度肩の力を抜いて、大きく深呼吸(因みに深呼吸も血圧の安定には一役買うそうです)。

心配のある方、一度チェックしてみてくださいね。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL.

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional