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マクロビオティック 6

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マクロビオティック 6

マクロビオティックにおいては動物性タンパク質の摂取は積極的にすべきではない、とされています。
極陽性である肉や卵は薬として使うべきであり、極陰性の精製された砂糖などと同じく日常的にとるべきではない、というのがその理由のようです。
必須アミノ酸の問題もあり、マクロビオティックを攻撃する格好の口実となり得る主張ですが、本当にそうなのでしょうか。

実践者の人たちの一部では「血液が汚れるから肉はだめ」という説明をすることがあります。
汚れ、が何を意味するのかいまいちはっきりしませんが、脂肪酸などもそのまま利用されるわけではなく、分解されて再利用されることからも、何か私たちが想像する以外の問題を想定しているのだろうと思われます。

が、実際問題として動物性タンパク質の摂取をするかしないかは、日常の生活の質に大きな影響を与えるものであると私は考えます。
体験した範囲では動物性タンパク質が多いほど、正確には肉や魚、卵が多いほど体にきれがなくなるなという感じでした。
治良師としての立場で考えると、体を駆動するためのエネルギーそのものは大きくなりますが、不純物をたくさん含んだ燃料であるため、パイプラインである経絡の通りを悪くする傾向があります。
元々太い、あるいは勢いのある経絡ならいいでしょうが、中年以降低下する酵素反応などともあいまって年齢とともにどんどん処理に手間取るようになります。
これは動物性タンパクの摂取をやめてみるとよくわかります。

しかし同時に植物性タンパクだけでは補えない問題というのも厳として存在します。
特に貧血を伴うような問題の場合、鉄の吸収率などのこともあり、動物性タンパク質を遠ざけすぎるもの現実的とは言い難いケースもあります。

最初に書いたように「これを食べるとおかしくなる」と“最初”に言われたことというのは、なかなかそこから脱出できないことが多く、恐怖に縛られたまま、正しい理解無しに突き進むことが結構あります。
このあたりは当たり前ですが個人の判断に任せるしか方法はありません。

マクロビオティックの実践者たちは、ある年齢(おおよそ80歳前後)までは概ね元気な人が多いのですが、それ以降は逆に動物性タンパク質を多めに摂取する食生活の人たちに多いそうです。
はっきりした統計ではないですが、マクロビオティックでもそれほど長生きする人ばかりではない、というのは事実だと思います。

肉食過多による問題と肉食をまったくしないことの問題。
冷静に判断して自分の方向性を決めるべきでしょう。

マクロビオティック 7

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