越田治良院へようこそ あなたのココロとカラダをリセット

マクロビオティック 5

FrontPage
戻る

マクロビオティック 5

マクロビオティック 4では「冷え」についての一般的な処置方法をお話をしました。
では熱が余って、つまり「火照る」事でなる病気や不調というのはあるのでしょうか。
答えは「ある」です。
陰性による問題があれば、当然陽性過多が原因の問題というのも存在します。

ただ原則的には陽性の要素が多い人はいわゆる「元気な人」が多く、健康上の問題をそれほど意識することが多くないようです。
しかし問題が皆無というわけでもなく、陽性過多に陥りやすい部位、臓器というものもあります。

冷えに困っている人の内部でも部分的に陽性が問題を引き起こすこともあり、簡単に2分して考えることができないケースも数多くあります。

陽性過多としてよく見るのは肝臓や心臓、腎臓などが過剰に働いた結果、放熱が不十分になり組織が硬化する現象です。
特に卵や肉の摂取が過ぎると、肝臓の負荷が大きくなり、ありとあらゆる食事を受け付けなくなります。
また、玄米菜食一辺倒でも圧力をかけて調理したものを連続的長期にわたりとり続けるとやはり熱循環に問題を起こし、その結果としてエネルギー効率が下がり、消耗状態になることが少なくありません。

こういった場合は(極端な栄養不足は別として)やや食事量を減らして、あっさりした、できれば果物や生に近い形の野菜を多めにとるべきでしょう。
必要に応じて大根おろしに生姜を混ぜたものをとったりして、脂肪やタンパク質の過剰な部分を排除するよう処置する必要があるかも知れません。
あまりに肝臓に負荷がかかりすぎているときは別ですが、軽い運動もエネルギーを消費するのに役立つことでしょう。
しかし原則として陽性過多もエネルギー効率に問題を抱えているケースがあるので、過剰な行動は御法度です。

いずれにしても適宜必要なものを必要な形で摂取し、その上で体質問題の修正を行う。
本来食養生とはそのようにするべきものです。
玄米信仰、菜食信仰というのは、現代栄養学を無批判で取り入れて、しかし健康を回復し得ない人たちと何ら変わらないと言うことを忘れるべきではありません。

参考文献として がん ある完全治癒の記録を一読されることをお勧めします。
これはがんをマクロビオティックで治してゆくドキュメンタリーです。
ただしこの方、その後また食事を戻し、そして再発して亡くなったそうです。
当たり前ですが、完全な方法も完璧な思想も存在しません。
しかしある種の示唆に富んだ内容となっています。
興味のある方はどうぞ。

マクロビオティック 6

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL.

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional