セルフケア
セルフケア
ケア、の意味合いも人それぞれだと思いますが、ここでは「手入れ」という意味で使ってみます。
セルフケア、つまり自分でする手入れ、と言うことです。
よほど詳しく観察していないと自分の体の問題というのは気づきにくいものです。
それはおそらくは以下のような理由によるものです。
・見て見ぬふり
ほんのわずかの違和感、しかもそれが明らかに今までと違うものであっても、調べてもらうのが面倒でそのままにしてしまう。
たいていの場合は問題がないのかもしれませんが、時に大事の前兆であることもあります。
・知識がない
あるいは経験がない、と言うこともあります。
些細な腹痛から考え得る問題は無数にありますが、そこまで見通すのは専門家でもなかなかできないことかもしれません。
・自分で自分を客観視するのは至難の業
最初の例と重なりますが、自分以外の人間が感じうる違和感を自分でも早期から感じることはそう簡単にできることではありません。
よほど問題が進行していれば「おかしい」と思えることも、最初の兆候を冷静に分析できるかというと必ずしもそうではないのです。
食べる眠るといった最低限の問題をクリアしたその先、病気の心配が出てくるのはそれほど珍しいことではありません。
ただしたいていの場合、はっきりと病院の検査に出てくるような問題となってからでは、何かと手間がかかったり手遅れであることも珍しくありません。
まず現在考え得るリスク、大量の添加物や薬物、たばこや過度のアルコール、極端な運動不足、ストレスフルな環境などを可能な限り日常から排除することが大切になってきます。
これはケアというよりもセルフマネージメント(自己管理)と呼んだほうが適切ですが、最も大切なケアの方法と言えるかもしれません。
何が一番必要かは人によって違いますが、要は毎日快適に暮らすためにはどうしたいいか、と言うことがポイントとなります。
究極的には人体における代謝やエネルギー産生効率の問題となりますが、それを達成する道筋が持って生まれたものや環境によって違うわけです。
しかしこれらのマネージメントによってももう一つ体調が安定しないとき、排除すべき要素をX(エックス)としたまま、最適解を導き出す必要があります。
ただ、それは治良などの外部ケアと違い、毎日行うべきもので、しかも一般解が事実上ないものであります。
つまり“毎日自分に合わせたセットアップを行う”と言うことです。
ヨガや瞑想などもその範疇に入るのでしょうが、私は体系的にそれらを学んだことも訓練したこともありません。
なので、一番簡単な方法をここで書いてみます。
座っていてもいいですが、横になってやるほうがイメージがわきやすいかもしれません。
手の位置は自由ですが、わたしは頭に手を置くポジションを多用します。
呼吸は普通に。
あとは「自分を外から見る」、これだけです。
初めのうちは「自分を外から見るイメージを持つ」ようにしてみます。
最初はなんだかわからないと思いますが、何日かしてくると自分の状態が薄ぼんやりとイメージできるようになります。
体の動いているところ、動かないところ、循環の良いところ悪いところなどです。
もちろんこれがわかるようになるとあれこれしてみたくなるのですが、ここはぐっと我慢です。
ただ黙って観察します。
うまくいってもいかなくても5分くらいでタイムアップと考えましょう。
経験的にはそれ以上はあまり意味がないように思います。
本当にこれだけなのですが、これを続けるとかなり体調が変わってくるのを感じます。
理由はよくわかりませんが、効くのは間違いありません。
もちろん進行した状態に効果的とは言えないでしょうが、その前々段階くらい、つまりその時点においては問題を発見できないけれど何となく違和感を感じてしまうような状態。
こういう段階ではなかなか侮れない効果を発揮するように思います。
興味のある方、是非試してみてください。