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捻挫

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捻挫について

私は免許(あんまマッサージ指圧)の上でも、実際も捻挫を含めた外傷性、特に急性期においては専門家とは言い難い人間です。
正確には、私が急性期の外傷を扱う際には医師の同意書が必要となります。
しかし、そんなことまでして私のところに通う必要は事実上無く、急性期においては専門家(医師や柔道整復師)の元に通うべきです。

私たちが通常扱うのは急性期を過ぎ、後療法(これは私たちの免許でも独自に施術を行うことが可能です)が必要となる頃です。
いわゆる慢性期というやつで、緊急状態を過ぎ、通常のチェックではどこにも問題が見いだせないが症状がある。
このようなとき、治良が必要になることも珍しくありません。

頚椎捻挫=いわゆるむち打ち状態もそうですが、静止位ではディスロケーション(位置異常)はもちろん炎症像も見つからず、各種整形外科的なテストも陰性という場合が結構あります。

そこで筋力検査をはじめとした負荷試験を行うとある特定の状況のみで反応を見せることがあります。

足首は7つの骨(踵骨、距骨、立方骨、舟状骨、第一~三楔状骨)で構成されています。
くるぶしはそれぞれ外が腓骨、内側が脛骨によって形作られています。
各々の関節は靱帯や筋肉で連結されており、どの方向にもある程度の遊びをもっています。

この時期多いのはやはり雪道での転倒に伴う足首の捻挫、ということになります。
そしてその急性期を過ぎた後も痛みが残るのは、正確な統計を取ったわけではないですが、外くるぶし周辺に多い、と感じています。

特別な訓練を受けていない限り、人間はやや外側に体重をかける傾向があります。
これは外側のほうが筋肉などの支持機構が強く、重心の揺れを体の内側だけで治めておくのはそれほど簡単ではないと言うことが理由として挙げられます。

足首においては外くるぶしから立方骨にかけての支持構造が常に大きな負荷を受けやすくなります。

以前にも筋肉などの項で書きましたが、筋や靱帯は骨膜に付着しており、筋膜の一部も合流するようにそれを支持しています。

足首が理想的な可動範囲を超えて折れ曲がるとき、一番多いのは内側に向けて過剰に折れ曲がると、腓骨と立方骨をつなぐ靱帯が伸びます。
ただし靱帯や筋はゴムなどと違い組織レベルで損傷をともないます。
そのとき損傷を修復させるために大量の体液が必要となります。
血液による酸素供給から、リンパ液に誘導されてくる各種物質まで様々ですが、その部分はそうならざるを得なくなります。
これが「炎症」で、発痛物質も同時に大量に分泌されます。
対処として手っ取り早いのは冷却ですが、ともすれば熱を奪うことによる弊害も出やすく、必ずしも万能というわけでもなさそうです。

急性反応が治まると、炎症像も治まりますが、痛みとしてはしつこく残る場合もあります。
痛みのメカニズムの中に中枢神経系のエラーというケースもありますが、捻挫に限って言うと物理的修復が不十分であると言うことも少なくありません。

特に靱帯はあまりのびしろが大きくないので、付着部の骨膜を引きはがすように引っ張っている場合があります。
実は骨膜というのは血管が多く、骨周辺の痛みに強く関与しています。
理想的な状態では損傷後自己修復が進みます。
しかし、損傷の程度が強かったりあるいは修復反応を勧めるはずの局所ホルモンなどが不十分だったりすると、問題がいつまでも残ったまま安定してしまうことがあります。

この場合、痛みの出る位置でさらに筋膜や骨膜に負荷をかけてチェックすると、どこをどのように修復すべきかが見えてきます。

技術的にはそれほど難しいものではありませんが、負荷をかけることで予想外の治良ポイントがでることや、隠れていた問題が表出する事もあり、漫然とみていると見落とすこともありますので注意が必要です。

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