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便秘

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便秘

よくある話ですが、ちょっと人前で大声で話すのは、という感じの少しデリケートな部類のお話でもあります。

口から入った食べ物は食道を通り胃に到達します。
ここで最初の消化を受け、十二指腸や小腸で残りの部分を消化吸収してもらいます。
その残りは回盲弁という弁を通り、大腸に向かいます。
大腸では水分の吸収を行いつつ、直腸に向かって残りを押し出すように動きます。
このとき内部の上皮細胞など、或いは細菌叢の死骸がプラスされ、ビリルビンが混じり合って「便」となります。

消化器系の刺激などがそのトリガーになることが多いですが、人によって便意を感じるタイミングやきっかけは違うようです。

さてこの一連のサイクルが狂いやすい、或いは遠ざかり易い人を「便秘しやすい」と表現します。
中には一週間は当たり前、という人もいるので、毎日きちんとお通じのあることは実はとても有難いことなのです。

排尿の場合は少なくても2回/日はないと即座にドクターに相談しなければなりません。
それは腎臓で行われるのが血液というのっぴきならない物質の調整であるからです。
腎臓はとても繊細な臓器、しかもあまり症状が出ない部分なので、ほうっておくと面倒な事になりやすく、一度壊れると再生が極めて難しい部分を抱えているからです。
あまり多い排尿も考えものなのですが、少なすぎるのは即座に病院へ行くべきです。

で、大の方の通じですが、これはそれ自体で死に至ることは、ないわけではありませんが排尿困難よりも緊急性小さいと考えられます。
もちろん程度問題なので、お腹が苦しくなる前にケアが必要になります。

大まかに分けて2つのタイプが存在します。
一つ目はマクロビオティックで言うところの「陰性過多」というやつです。
しかも水分代謝に問題を抱え、ちょっとぽっちゃり気味(私もですが)のタイプはこの問題を抱えやすい傾向があります。
こういったケースでは直腸内で起きる水分吸収が丁寧すぎて、直腸に来るまで時間がかかると思われます。
便の性状は茶色が薄く、どちらかという灰色ががっているケースが多く、コロコロ便あるいは切れ切れに出てくるものが一般的です。

このタイプの便秘は冷たいものを飲むと下痢を起こしやすく、下肢を温めないときちんと排便しづらい人も少なくありません。
牛乳や冷水の刺激はご法度で、葛湯やさゆを食前食後に飲むのが効果的。
適度な運動は身体のリズムやエネルギー効率を安定させるのでお勧めです。

漢方の考え方の中に「大腸は腎臓、皮膚に続き水分代謝を行なっている」というのがあります。
水分過多あるいは不安定な供給状態は大腸に負担をかけ、下痢や便秘の原因となりうることを示しています。

2つ目は逆に「陽性過多」で、肉食大好きのタイプに多く、陰性臓器に属する大腸の働きが脇役になりやすい体質がその背景となります。
このタイプも適度な運動が効果を表しやすく、野菜中心の食事や和食のような食生活で改善が見込まれます。

夜更かしや疲労、連続飲酒などで起きる生活の乱れはどちらのタイプにも好ましくない影響を与えやすく、高価な薬やサプリメントなどを頼るようになるとなかなか引き返せ無くなります。

また頑固な便秘と下痢を繰り返すようなときは一度専門医に相談することです。

因みに私は毎朝散歩と言うか軽いジョギングを行なっています。
色々試してみた結果、私にはこの方法があっているように思ったからです。

体質があるので一概には言えないのが便通管理。
ご自分にあった方法が見つかるといいですね。

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