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腸管出血性大腸菌

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腸管出血性大腸菌

生の牛肉を食べた人が発症したしたことで話題になっているのがこの腸管出血性大腸菌です。
有名なところではO-157や今回問題になっているO-111などがあります。

これらが出す毒素は「ベロ毒素」と呼ばれています。
培養細胞であるベロ細胞に、致死的な作用を起こすことからこの名前がつきました。
通常牛の体内にいて、その牛を加熱しないままに食べたりする、あるいは牛の便を触ってそこから感染が拡がるなどします。
他の大腸菌は100万個単位でないと感染発症しづらいのですが、非常に感染力が強いのでほんの少し(100個程度)で感染発症することがあります。
ことに乳幼児や年配の人が感染すると重症化しやすいと言われています。

ベロ毒素は細胞にあるレセプターに、自分の持つサブユニットというものを利用してくっつきます。
そして本体を細胞内に送り込むと、リボゾームというタンパク製造工場に向かい、タンパク質の生産を邪魔してしまいます。
これが続くことによってその細胞は最終的に自分を維持できなくなって死滅します。

特に腸管や神経系、脳や腎臓の血管内にそのレセプターが多く、これらの臓器で問題を起こすことが多いようです。

まずは専門家の診断が絶対必要です。
腎臓に達して溶血性尿毒症などを起こしたときはそれこそ時間との勝負なので、できるだけ早く判断を仰ぐ必要があります。

では日常のケアとして腸内細菌叢を安定させておくことは不可能なのでしょうか。

私は「ミヤリサン」というものを飲んだことがあります。
少し便通に悩んだことがあり、知り合いの医師に相談したところ勧められました。
強力な整腸作用のあるもので、嫌気性の環境下(腸内)で酢酸や酪酸を産生します。
これにより腐敗菌と呼ばれる、強力な分解酵素を出してガスを発生させる細菌の繁殖を抑えます。
腸管出血性大腸菌の繁殖をも抑えるとの報告もあります。
また、ベースになっている宮入菌は腸内細菌として定着しないので、遅くとも一週間以内に糞便とともに排泄されます。
ただし薬の一種なので、必ず医師の指導を受ける必要があることには注意してください。

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