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脳量子論

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脳量子論

記憶あるいは意識に関するメカニズムの考察はバイオメカニカルなものからシナプスを電子素子として見なすものまで様々です。
その中で最近読んだ本に「脳と心の量子論」という本があります。
量子理論という、いわば原子以下のミクロ世界を記述する理論に基づいた、心という意識を生み出すシステムに関する解説でした(私が解釈した限り、と言う意味でですが)。

勿論複雑怪奇な量子論などは理解しきれませんし、脳の細部にわたる解剖生理に関する知識も専門家というにはほど遠い状態です。
ましてやほとんど最先端科学の領域と考えられている「認識」に関わる問題に関しては、これまで深く考えるきっかけすらありませんでした。

ただ以前、おそらくは15年くらい前までだと思いますが、水や人体の電気的特性については少し勉強したことがありました。
10年くらい前までは考えたり考えるのをやめたりしていましたが、ここしばらくはもう少しマクロな反応に目がいっていたこともあり、そんなことがあったことすら忘れておりました。

同時に開業してからこちら、いつも頭の中にあったのは「どうして組織を動かしてもいないのに“治癒(もしくはそれに類する)反応”がおきるのだろう?」であり、「そもそも一般にいう治癒状態ってなんだ?」というものでした。
教書はたくさんありましたし、それほど堅く考えなくても「楽になったで良いじゃない」という考えも並行して持っておりました。
が、やはり知的興味というか解明できたらおもしろいだろうなあ、といつも頭の隅を占めていたのは確かです。

そんな中、不思議な体験をさせてくれた友人が師事する方の著書を読み、(一般にいうところの)「心」の成り立ち、およびその理論的背景のひとつになってい脳量子論という理論を知りました。

曰く『ミクロの領域で適用される量子効果説明が、実は脳/意識というマクロなシステム/現象にも本質的に関わっている』というのがその論旨でした。
その中で水の持つ電気双極性という性質が強く関わってくるという話でした。

また脳という臓器の周辺環境、つまり脳脊髄液に囲まれているという、他の組織よりも電気的な環境が安定しやすいということも、意識というきわめてマクロな反応を惹起するのに有利であるとも書いてありました。
これは電磁波という、ポテンシャルエネルギーの変動を周囲の水が遮ってくれる故の特性だとも。

量子論はおろか、基礎的な物理の理解さえもかなり怪しい私にとって理論的正誤の判断は難しいですが、ただいくつか腑に落ちるところというか、読んでいて『ああ、そうかも』と思わせるところがありました。

治良は基本的に「修理/修繕」というよりも「調律」という側面が強いんだろうなあとは以前から感じていました。
何しろ遠隔治良に代表されるように組織に直接触ることが極端に少ないわけですから。
どう見ても制御系、それも機械的では無い、あるとすれば電気的なエラーに関与する反応なのだろうなあ、とぼんやりですが想像していたのです。

ただどうして電気的なエラーに関われるのか全く納得できなかったのです。
自分の治良を説明づけることをやめた原因の一つであるのは以上のようなことでした。

しかしもし量子効果がその本質的な一面を担っているとするなら、同じ量子的な反応を保持している私のシステムがクライアントのシステムに影響を与えることができる、ような気がする、と思われる(笑)のです。

この論に沿って考えてゆくことが果たして最善なのかどうかはわかりませんが、今のところ治良の不可解な反応に関して、プラセボ効果以外では最も筋が通りそうな説明ではないかと考えています。
何か判明したら勉強のために書いてみたいと思っています。

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