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股関節 2

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股関節 2

股関節とその周辺筋肉の問題から派生する症状としては、やはり腰痛が一番多いと感じています。
理由は色々考えられるのですが、筋膜の連続性を含む、姿勢制御に関わる度合いの大きさがその一番の理由ではないかと考えています。

誰にとっても正しい姿勢、と言うものはありませんが、90%くらいの人にとっての好ましい姿勢の“範囲”というものは存在します。
腰に関して言うならそれは、脊柱の生理的湾曲(これも人によって最適範囲が違いますが)を逸脱しないということが条件になります。

十分条件とは言えないまでも、これらを満足させる基礎的な要件の一つとして、股関節のアライメントは重要な位置を占めているのです。

そこで他の条件一定で、股関節のみにアライメントの変化が現れた場合を考えて見ます。
わかりやすいところで足先が外を向くという、股関節外旋位が強調された状態を想定します。
これは単純に考えて二つのパターンが考えられます。
一つは外旋の主要筋である梨状筋の過緊張。
もう一つは内旋の主要筋である小殿筋の過弛緩。
あるいはこの二つの混合状態。

現実のもっとややこしいのですが、あえて単純化して考えて見ます。

股関節の外旋は足先が外へ開く状態ですから、必然的に重心が後傾化します。
重心の後傾は“前傾を招くような体の使い方”を常時強要すると言うこともでもあります。
つまりそのための筋肉、たとえば腹直筋が人よりも硬くなりやすいなどの傾向を作り出します。
この傾向はさらに臀筋群の弛緩を招きやすく、要するに重心位置が定まらない体にしてしまいます。

重心の不安定さは筋や靱帯の即時即応性を大幅に低下させます。
必要なときに必要なアクションを起こせなくなる。
私たちはそれほどまでに重力に支配され、そしてそれを当然としているのです。

股関節 3

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