神経系について2
神経系について2
末端で発生した電気信号は、神経繊維に伝えられ中枢に向かってひた走ります。
時々末端に逆戻りするかのような信号も発生しますが、途中で神経接続を換えて(シナプスを換えて)脳に到達します。
昔探偵小説か何かに「灰色の脳細胞」という台詞が出てきたように記憶しています。
脳の表面は神経“細胞”が覆っていて、それが灰色なので「灰白質」と呼ばれます。
神経繊維は白っぽい色で、脳の内側に位置しています。これは「白質」と呼ばれます。
脊髄では逆に内側を灰白質、外側を白質が形作っています。
脊髄の一部が枝となって背骨から出て以降は一部を除くと神経繊維が大半を占めています。
末端の繊維は電気信号を伝達することが主な仕事ですが、中枢では抑制もまた大切な機能となります。
私たちが目の前にあるリンゴを手にとって、洗って、口に運ぶという動作をスムースに行うためには、命令を適度に抑制するシステムが必要となってきます。