疲労と疲労感
疲労と疲労感について
9/25(土)の外部記事リンクにもありますが、疲労と疲労感は別々のものであると考えるべきみたいです。
疲労とは
1.筋肉や中枢神経系における酸欠や、代謝物の除去が不十分であること、またはそれらを支える栄養が絶対的に不足している
2.神経系内において伝達物質のやりとりが鈍くなるなどして、末梢に対して十分に命令を送ることができなくなる
ものと考えられ、対して疲労感とは純粋に中枢神経系内における活動全般の低下である、と私は考えます。
専門家の意見は違うかも知れませんが、臨床上はそのように考えても差し支えがないでしょう。
どちらも免疫システムの効率低下をはじめとする、いろいろな不都合が起きるという共通点があります。
疲労はもうこれは食べて休んで眠る、が回復の手段のすべてと言っても過言ではありません。
適切な栄養摂取と十分な睡眠、そしてリズムのある生活をしない限り回復しないとも言えます。
しかしこれはそう多いものではなく、「疲労感」によっておきる異常の方が現代日本では圧倒的に多いと私は感じています。
疲労感の原因の代表は心理的プレッシャーというやつで、これによって起きる心身活動の低下は、疲労に負けないくらい深刻なケースが少なくありません。
そして元気なときならどうと言うことはないような負荷も、思わぬ制限を体に課すのです。
記事中のヘルペスウィルスも、正常であれば乳酸菌をはじめとする常在菌に征圧されておとなしくしていますが、疲労や疲労感が影響している体では、防御システムの低下をいいことにやりたい放題です。
治良がよく効果を発揮するのは疲労「感」の方です。
疲労感による問題に、確かに治良は何らかの効果を有する(注1)と私は確信していますが、それをきちんと説明することは、現時点ではなかなか難しいと言わざるを得ません。
注1:その理由についてはいくつかの(突飛な発想に基づく)推測があります。
制御系への治良の影響は、皮膚表面やこれに相互的影響を及ぼす内臓や筋肉の電気抵抗値と関連づけて説明が可能なのではないか、と私は考えています。
もちろん直接それをはかったことはありませんし、仮に大規模調査をしてみても統計的に意味がある差が出るかどうかも怪しいところです。
そしてなぜそれが起きるのか、ということになるともう似非科学っぽいエリアに足を突っ込まないと言葉にすらなりません。
ただし、疲労感を抱えてきたと考えられるクライアントに共通した、組織の引っかかる感じと解除されたときに起きる弛緩のプロセス。
そしてその結果起きる症状の軽減をあわせみるに、予想は(説明たり得るかどうかは別として)ほぼ間違いないだろうと考えています。
いずれ予想が確実なものになったときにここにUpします。