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波動

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波動について

これは読んで字のごとく「波」あるいは「波のような動き」を指します。
通常、媒質(空気や水)が揺れながら、次々とその動きが伝わる様をいいます。
また電磁波のように何もない真空中でも伝わる波もありますが、このあたりは量子力学に詳しいのでお読みください。

さて巷間(というか一部の業界で)いわれていることに「ありがとうという言葉を聞かせると水はきれいな結晶を作る」という説があります。
この“理論”説明として「波動」という言葉が頻繁に用いられているようです。
曰く「人間の思考はエネルギー(どうも独自の表現として使われているようです)であり、これが周囲の磁場(これも同じく独自の表現)を介して物質に影響する」とのことです。
そこは(曰く)波動の世界であり、素粒子も突き詰めれば波動からできているので同じ”波動”でできている思考と「共鳴」しないわけがない、そうです。
非理系のお笑い学生でしかなかった私ですが、これらの説明の矛盾を突けといわれれば割と簡単にできてしまいそうです。

ただ、説明が「似非」であることと、リアルワールドにおける実効性があるといえるかどうかは大概別問題であるといえます。
では「波動」という用語を用いた矛盾だらけの説明をされている「ありがとうの効用」についてはどうなのでしょうか?

何度も書きましたが、生き物が「考えるあるいは考えた」ことは、それはまるでメディアに焼き付けられたデータのように他に影響を及ぼす、ということあるいはそう考えると一番しっくりくることが、結構な件数においてあると思っています。
実際に思考のエネルギーなるものがあるとして、それがどのようなメカニズムで私たちに働きかけるのか、私にはよくわかりません。
が、少なくとも私たちが感覚的に理解している波のような動き、大げさに言うと初歩的な古典力学がイメージさせる波の働きによるものではないと私は考えます。

量子論において「粒子性と波動性」が両立する、という説明があります。
これについては専門家も「数学的にしか記述できない」としております。
もちろん「電子や原子などの“粒子”が振動して波動性を持つ」のではありません(意外とこのテの理解が多いそうですが)。

人は理解したいものを理解したようにしか理解しないので、どうしても「わかりやすい」イメージをしがちではあります。
言い換えると安易に理解できるような説明を求めてしまうのが現実みたいです。

さて話を戻します。
「ありがとう」という思考の“波動”は本当に水分子を整えたり、私達の体に有益な(と思われる)変化をもたらしたりするのでしょうか。
臨床的な経験から申し上げると「そんなに単純ではないよ」となります。
水分子の整列についても、母数を多くとった実験をすると「根拠なし」であるとのことです(もちろん聞きかじりですが)。

ヒトは水でできている>水はありがとうという言葉に反応して安定する>だから感謝の言葉は人を健康にする。
科学的リサーチが本当であるとするならこの“理論”は客観性を持ち得ない話、ということになります。
しかし「科学」という言葉や考えを外して、その“効果”を観察すると、意外と侮れないなと言うのが私個人の感想です。
いわゆる「良い」と言われる言葉がすべてOK、ではありませんが、その人によっては十分に治良効果やそれを補助しうる反応を持つ言葉というものも存在します。
そこにどのような原理(プラセボなど)が働いているのかは定かではありません。
単純に「良い言葉をかけてあげよう」という考えには「・・・・・」としか思いませんが、全くないがしろにもできない何かがあるのではないか、と考え研究中です。

そもそもが「波動」というキーワードを誤用していることから起こる問題ですが、私達の業界にはこのテの話が尽きません。
非科学を科学のように見せるため、あるいは自分の知っている知識で自分の考えを説明しようとするために、科学っぽい用語を好むというのがその実態のようです。

ただ経過を丹念に観察し、余計な評価や考察を抜きに記録してみる。
科学的と称するよりもずっと大切なことです。

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