越田治良院へようこそ あなたのココロとカラダをリセット

大腿筋膜張筋

FrontPage
戻る

大腿筋膜張筋

これはわりと見かけるケースなのですが、座って靴下をはこうとすると違和感が出てとれない、と言う方がおられます。
概ねこういうタイプの問題はあれこれ検査をしてみても腰椎あるいはその制御系に問題がでることが少ないのです。
もちろん様々なパターンや遠因というものがありますので一概に「こうだ!」と断言するのは危険なのですが、大腿筋膜張筋という筋肉に注目してみることもおすすめします。

この筋肉は腸骨の前側から始まり、腸骨と脛骨を結ぶ腸脛靱帯という組織に停止しています。
働きはまず読んで字のごとく大腿四頭筋の筋膜を適正に引っ張ること。
これによって四頭筋の効率は格段に違うものになります。

また間接的に股関節の動きに強い影響を与えています。
外転(足を外へ開く)、屈曲(股関節を曲げる---足を前に出す)、内旋(伸ばした状態で足首が内側に向く)と言う動きをコントロールしています。

人が坐位から立ち上がるとき、足を伸ばしながら、つまり股関節を伸展し、内転気味にしようとします。
これらは大腿筋膜張筋の弛緩と緊張が適宜行われていないとスムースに行われない動きなので、不要な緊張を抱えている状態では立ち上がりに支障が出ます。
この筋肉は中小臀筋と協力して、股関節の動きに安定性を与えていますので、機能の安定性を欠いたままだと股関節由来の腰痛を誘発する背景となります。

また結腸の働きと機能的にリンクしており、筋力検査に問題がある場合は結腸の機能的なチェックも欠かせません。

朝起きたとき、どうも足を引きつける動作に問題があるとき、あなたの大腿筋膜張筋に何かサポートが必要である。
そんな可能性を考慮してみるのは無駄にはならないはずです。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL.

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional