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マクロビオティック 11

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マクロビオティック 11

少しごちゃごちゃと書いてしまって、わかりづらいシリーズになってしまったので少しまとめというか原則のお話を。

食養生における基本原則は

・身土不二
これは「その土地のものを季節に合わせて食べる」という意味があります。
土は常にそのときもっとも必要なものを供給してくれるので、それに逆らうのはカラダという機械にとって不利益なことが多い、という原則を表した言葉。
たとえば冬の北海道で夏の南国で採れる果物をたくさん食べるのはカラダを冷やしすぎて危険、など。

・体質に合わせて
原則陽性に誘導する傾向が強い食養生ですが、たとえば元々陽性が強い体において玄米やごま塩一辺倒の食事を続けることは、それはそれでリスクが高いので注意が必要なのです。
逆にいくら暑い季節でも、陰性体質の人がどんどん砂糖を摂取すると、後々後悔することになるわけです。

細かいアジャストは必要ですが、上記のようなことを考えながら食べると、それほど外れた食生活にはなりにくいものなのです。

しかし当然ながら体質改善という名の鍛錬にも限界というものがあります。
はじめは結構ハイテンションで「これぞ究極の養生法だ!」と張り切りますが、そのうち「・・・」となり、最後に「こだわるのやめた」や「楽しみなくして何の人生かな」などと言い放って、自ら「邪食(!)」と称していた食生活に戻っていきます。
ずいぶん食べ物に失礼な話だと思いますが、納得せず“我慢”を続けていれば遅かれ早かれいずれそうなります。

人間は我慢の先に何か(報酬)があると思える、つまり希望が持てると結構試練に耐えられたりします。
しかし、それがよくわからなかったり、あるいはすでに受け取ってしまう(この場合ある程度の健康を手に入れる)と、とたんに我慢がきかなくなります。
マクロビオティックの実践面における問題とは「我慢の先にあるものが見えづらい」ということでしょう。
また一度手に入れた現代文明の利器や便利さ、快楽から遠ざかることに対しての未練というのも案外多いようです。
始める前、始めたばかりの頃はそうでもないのです。
むしろいろいろ新鮮で「すごく楽しい!」だったりします。

しかし大半の人はそこに永住することに耐えられなくなるようです。

ワタシ自身もそうだからかもしれませんが、それがおかしいことだとはちっとも思いません。
人間はそのようにできているし、それをあれこれいっても仕方のないことだとも考えます。

ただ現実に健康状態を左右する現在の食べ物や環境といった要素が、人間の体の機能と十分になじむようになるまでにはまだ時間がかかるなとも思っています。
なじむまでの間、私たちは様々な方法で自分を守る必要に駆られている、そういうことなのでしょう。
マクロビオティックが全面的に普及することはないでしょうし、またそれをワタシは望みません。
しかしある種のアンチテーゼとしてでもいいから、後生に残ることを望むものであります。

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