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グルタミン酸

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グルタミン酸について

「先生、グルタミン酸って脳の中で情報を伝達するんでしょ?だったらたくさんとればいいじゃん!」
数十年前に某化学調味料が発売された際の宣伝文句のような質問でした。

さてビタミンの場合、水溶性に限ってはバランスよりも量で勝負!というようなことを書いた記憶があります。
これは基本的に今も正しいと思っています。
ビタミンはそれ単体で人体にアクションを起こすことはあまりせん。
あまり、と書いたのは私の知識ではわからないことがあるからです。
抗酸化物質として電子供与体として働いたり、酵素と結びついて機能させる補酵素としての働きといった、比較的決められた補助作用があるだけだからです。
もちろんリスクゼロではありませんが、不使用であったビタミンは大体が体外へ排出されて終わりです。

グルタミン酸はもっともありふれたアミノ酸の一つで、興奮性の伝達物質として機能します。
またこのナトリウム塩であるグルタミン酸ナトリウムはいわゆるうまみ成分の一つとして、魚食中心東洋系の食卓ではなじみの深いものとなっています。

アミノ酸はそれ自体がアクションを起こしうる物質で、また分解排出に際しても体の負担は少なくありません。
神経系の末端部分、シナプスの前膜側小胞に大量に存在しています。
刺激によってこれらはシナプス間隙に放出され、後膜にあるグルタミン酸受容体に結合し、神経を興奮させます。
これは代謝を受けて再び前膜小胞内に蓄積され、再利用されます。
しかし血行障害などで虚血状態になると、その代謝が阻害されます。
つまり神経への取り込みが行われず、後膜は興奮しっぱなし、ということになります。
以前にも書いたとおり、神経組織はきわめて高度な処理を行う反面、すごくデリケートで再生がききません。
それが手順通りの代謝が行われずに興奮が持続すると・・・・・。

当たり前ですが、グルタミン酸がそのまま神経系、特に頭蓋内に持ち込まれることはありませんが、グルタミン酸をとれば頭がよくなるという説明を、よくもまあしたものだと少々びっくりしております。
当時はこれが常識だったんでしょうかねえ・・・。
真相をご存じの方、是非ご教授をお願いいたします。

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